ブドウの品種が豊富?スペインワインの豆知識を紹介

スペインワインの特徴と豆知識

ワインの生産国をイメージするとき、多くの人がフランスやイタリアの2つにとどまるのではないでしょうか。スペインの存在も忘れてはいけません。むしろ、「スペインのワインこそ至高」というワイン好きもいるほどです。

現在のスペインのある地域はかつてギリシャ人などに支配されていましたが、ギリシャ人はワインをヨーロッパに広めることに大きな貢献をしており、スペインにもその影響でブドウの栽培とワインの製造に関する知識や技術が伝えられたと言われています。

その後、商人の手によってさらに広範囲にワインの存在や流通が広がり、人気を獲得することになりました。

スペインのワインがさらに変貌を遂げるきっかけとなったのは、フランスのワイン生産者の流入です。彼らの手によりフランスワインの技術などが伝わったことで、さらに品質の向上へと繋がり、さらにはスペインが世界各地とも交易を盛んに行うようになったことで、世界中で認められるワインが作られるに至ったという歴史があります。

ちなみにですけど、スペインは世界最大のブドウ栽培面積を持っています。これはフランスやイタリアよりも上。さらに、約150種類ものブドウが作られており、スペイン固有の品種もかなり豊富なんです。これがスペイン独自のワインを作り出している理由なんですね。

代表的な産地

スペインワインはどのようなエリアで作られているのでしょうか。特に人気の高いワインを作っている地域を紹介します。

エブロ川流域

エブロ川流域にはリオハと呼ばれるエリアがあり、ここでは昔からワインが生産されています。このエブロ川流域がまさにフランスのボルドーからワイン作りを伝えられた地域となります。そのため「第二のボルドー」とも呼ばれていて、クオリティもかなり高いとワイン通の間では有名なんです。

このあたりで作られるのは、ほとんどが赤ワイン。白ワインやロゼワインも作られてはいますが、全体の20%ほどにとどまっています。

赤ワインはテンプラニーリョというブドウが使われているものが多く、長期熟成させている点も特徴です。

ただ、最近は熟成期間の浅いものも増えてきて、よりサッパリとしたワインも、その質の高さから評価を集めるようになってきています。

スペインワインの中では最高峰と言われているのが、このエブロ川流域で作られたワインですから、お酒が好きなら避けて通れない産地となるでしょう。

カタルーニャ地方

カタルーニャ地方も、ワインの産地としては有名ですね。あらゆるタイプのワインが作られていますが、特に有名で評価が高いのが「カバ」。これはスパークリングワインで、フランスのシャンパーニュ地方で採用されている製法を使って作られている、本格派の発泡性ワインです。

シャンパーニュで作られたものではありませんからシャンパンと名乗ることはできませんが、その品質はシャンパンにも負けず劣らず素晴らしいものですよ。

カタルーニャ地方では他にも白ワイン、赤ワインなど様々なタイプのワインを製造しています。赤ワインは“黒ワイン”と呼ばれるほど濃い色のブドウを使って作られているのも一つの特徴ですね。

ちなみにですが、カタルーニャ地方はコルクの産地としても知られています。ワインを作るのに欠かせないコルク。その品質でも世界トップクラスなので、ワインの生産が盛んになるのも当然なのかもしれません。

アンダルシア地方

スペインの南部に位置するアンダルシア地方。雨があまり降らず、しかも夏は気温がとても高くなるとあって、気候的には相当厳しい地域となっています。こちらもコルクの産地として有名ですね。

アンダルシア地方で作られているワインで特に評価が高いのが「シェリー」。アルコール度数を高めた酒精強化ワインで、スペインでは「ビノ・デ・ヘレス」と呼ばれ、現地の人々に親しまれています。

酒精強化ワインは、厳しい気候でも耐えられるようアルコール度数を高められたのが起源ですが、現在ではその味の濃厚さを楽しむために作られ続けており、人気のワインの一つにもなっています。

シェリーはアルコール度数の高い白ワインと考えておくといいでしょう。余計なものは何も加えられていませんから、白ブドウの味わいをしっかりと感じることができますよ。

気候が気候なだけに、他のエリアとは異なった雰囲気のワインが楽しめるのがアンダルシア地方の魅力ですね。